番外編 特別パラレル企画

鉱石戦隊★エロレンジャー

レッド:コハク
ブルー:トパーズ
イエロー:ジスト
グリーン:メノウ 
ピンク:ヒスイ(※猫耳に改造されました)
ホワイト:サンゴ
オニキス率いるアンチエロ部隊


議題、常時募集中。 

[ 1 ]

本日のエロ議題『コンドームは必要か、否か』

議長:コハク
書記:トパーズ
 


「は〜い。それではこれから少子化対策会議を始めたいと思います〜」

議長コハクの開会宣言。
「本日は特別ゲストとして、アンチエロレンジャー戦隊よりオニキス隊長とジン副隊長にお越しいただきました」
パチパチパチ・・・
一礼し、入場するオニキスとジンをまばらな拍手が迎えた。

「ヒスイ、どう思う?」
コハクはまず最愛のパートナーに意見を求めた。
「いらないと思う。だってしない方が気持ちいいもん」
うん、うん、嬉しそうにコハクが頷く。
“いらない”にヒスイの1票。
書記のトパーズがホワイトボードに“正”の一画目を書いた。
続けて二画目を加え。
「確かに必要ない」
マジックを置き、一番前の席に座っているヒスイの顎を掴み、こっちを見ろ、と。
上を向かせた。
「え?トパ・・・?」
「今夜あたり生でやるか。ジスト2号を仕込んでやる」
「ソコのエロ書記。会議中に堂々と人妻を口説かないでくれる?」
ぐっ・・・トパーズの背中にマジックの先を押し付け、牽制するコハク。
「ここに死ぬほど恥ずかしいエロマーク描いちゃうよ?」
「・・・・・・」
トパーズが視線を後ろに流す。一触即発ムード・・・
「おいおい、議長と書記が揉めてどうすんだよ」
メノウが仲裁に入り、「ところでソッチはどうなの?」と、話をアンチエロ戦隊の二人に振った。
「・・・必要だ」
指名を受けたオニキスが言った。
「それは愛情表現のひとつであり、必ずしも妊娠だけを目的とする訳ではないからだ」
「甘いな」
すかさずコハクが意見する。
「セックスは常に妊娠も辞さない覚悟で臨むべきだ」
避妊行為そのものを否定した。
「・・・・・・」
「・・・・・・」
お次はリーダー同士の対立。
付き添いのジンは慌てて・・・
「今は少子化なんて言ってますけど、コンドームがなくなったら逆に人口が増え過ぎる可能性もあるんじゃ・・・」
人口増加による、環境汚染、森林破壊、食糧不足をジンが説く。実に壮大な解釈で。

さすがはアンチエロ戦隊・・・と、思いきや。

「それに今は、極薄タイプとか、香り付きタイプとか、蛍光タイプとかあって結構楽しめ・・・」
「蛍光!?」コハクが食い付く。
「君、ちょっとその辺りを詳しく・・・」
「お兄ちゃんっ!!」
「冗談だよ。ははは」
ヒスイに叱られ、コハクは“いらない”に1票。

その後も様々な意見が飛び交い・・・


【結果】

コハク 「いらない」 一滴残らず捧ぐのが、愛。
ヒスイ 「いらない」 コンドームは撲滅すべき。
メノウ 「いらない」 愛の証明ってヤツ。
サンゴ 「いらない」 メノウ様のお望みのままに。
トパーズ 「いらない」 ヒスイを妊娠させるのに都合がいい。
ジスト 「いらない」 もっと兄弟が欲しいから。
オニキス 「いる」 男の責任問題。
ジン 「いる」 使い慣れてる。


【結論】


今後もコンドームは使用しない方針で。


「つまり、中出しです」議長のコハクが締める。
「やっぱ中出しだよな」メノウ賞賛。
「中出し上等」トパーズ上機嫌。
「いいな〜・・・中出し」ジスト童貞。

「うん、いいんじゃない。中で。ね?お母さん」愛らしく無邪気な笑顔のヒスイ。
そしてサンゴは朗らかに。
「ええ、そうね」


全員一致で反社会的な結論に至るエロレンジャー。


「はぁ〜・・・っ」
深い溜息を漏らすオニキスの隣で、ジンは密かに思った。
(オレ達、参加した意味あるのか・・・?)



[ 2 ]


本日のエロ議題『大人のおもちゃは必要か、否か』 議長:メノウ 書記:サンゴ 


「んじゃ、ぼちぼち会議でも始めるかぁ」と、議長のメノウ。
エロレンメンバーの着席したテーブルにお茶を並べるのは書記のサンゴだ。
参加メンバーは、コハク[レッド]、ヒスイ[ピンク]、トパーズ[ブルー]、ジスト[イエロー]。


本日の議題は『大人のおもちゃ』(主にバイブ)についてだ。


「はい」真っ先に挙手するコハク。
「・・・・・・」無言だが、トパーズも負けじと挙手。
二人の意見が相反するのはいつものことで。もはや会議の恒例だ。


・コハクの使用グッズは、野菜。
 キュウリ、ナス、ニンジン他・・・自分で栽培したもののみ。
 そして使用後は一片残さず食べるという変態的なこだわりを持っている。
 基本的に道具は使わない主義なので、使用頻度は低い。

・トパーズの使用グッズはまさに大人のおもちゃ。
 バイブ、ローター、蝋燭、縄、手錠他・・・SMにも対応可能。


これでは話が噛み合う筈もなく。
指名されてもいないのに、両者席を立ち、睨み合う・・・バトルスタートだ。
「アレを咥えた様を眺めるのがいいんだ。馬鹿め」トパーズが主張する。※アレ=バイブ
「テクニックのない青二才が言うことだね」コハクが鼻で笑う。
「テクニックの問題じゃない。マンネリ解消だ」トパーズはそう言い返し、こう続けた。


「毎晩同じモノ突っ込まれてりゃ、飽きる」


その視線はヒスイに向いている。
「違う刺激が欲しくなるだろう?」
「そんなことないもん!」と、席を立つヒスイ。
「私っ!お兄ちゃんのだったら一日何回でもいいよっ!」
照れ屋の割には、時々周囲をぎょっとさせるような発言をする。
「ヒスイ・・・っ!」
「お兄ちゃんっ!」
その場で抱き合う二人・・・だが。
ガシッ!抱擁中のヒスイの頭をトパーズが掴んだ。
「食わず嫌いと一緒だ」
ヒスイに顔を寄せ、耳元で囁く・・・


「いいぞ。オレのは」


「へー、そう」
コハクは引き攣った微笑みを浮かべ。
「そんなにいいんなら、今ここで見せて貰おうかな」
「貴様に言われる筋合いはない」
「それはこっちのセリフだよ。余計なお世話というものだ」


「僕の辞書に“マンネリ”はない」


従って、バイブは不要、とコハクが言い切り。
「じゃあなんで野菜を使う?」
トパーズの意地悪な質問にも怯まず答える。
「君のソレと僕のコレを同じモノと考えて貰っては困る」

「・・・・・・」
「・・・・・・」

そして今日もまた、激しい火花を散らす二人。



一方、新米レンジャーのジストは・・・
テーブルの上に置かれたバイブを凝視していた。
参考資料(?)として、会議のために準備されたものだ。
「すげぇ・・・でか・・・」
興味津々でバイブを手に取る。
(こんなん、ヒスイのアソコに入るの???)
童貞ジストにとっては、まさに神秘の世界だ。
とはいえ、妄想だけはしっかりと・・・
(これ入れたら、ヒスイどんな顔すんのかな・・・)
「ちょっと見てみたい・・・かも・・・」
頬染めて、こっそり呟く。



そこで、議長メノウが英断を下した。


「んじゃ、いっちょ検証してみるか」
面白半分、もう半分は、義理の息子と可愛い孫の口論を見兼ねてのことだった。
「だめです!」
メノウの視線がヒスイに向けられるより早く、コハクが抱き隠す。
(バイブなんて入れさせるもんか!!)
「そんなもの入れて、ヒスイのアソコが壊れたらどうするんですか」
「お前んだって、似たりよったりだろ」と、メノウ。
「失礼な。一緒にしないでくださいよ」
コハクは反論、断固として応じない。
「ん〜・・・ヒスイがダメなら、サンゴしかいないよな」メノウが言うと。
「はい」サンゴは嫌な顔ひとつせず、笑顔で頷いた。
「んじゃ、こっち来て」
「はい」
メノウはバイブを手に隣の部屋へ。従順にサンゴが続く。



会議室、隣。

「サンゴ」優しい声で妻の名を呼ぶメノウ。
背中のファスナーを下ろし、サンゴの白いレンジャースーツを途中まで脱がせる。
近くのテーブルに立ったまま両手をつくよう指示して。
「はい。メノウさま。あっ・・・ん」
メノウの細い指先がサンゴの入口を濡らし、拡げてゆく。
「あっ・・・あ・・・」
「ごめんな、ホントはこういうのヒスイ担当なんだけど」
サンゴの中で指を動かしながら、メノウが言った。
「い・・・いい・・・んです。メノウさま・・・何でも・・・入れてください」
「・・・・・・」
(んなコト言われたら)


俺のしか入れたくない。


・・・と、言ってしまいそうで。成程、と思う。
(コハクはこういう気持ちなワケだ)
コハクの言い分は理解できた。が、議長として公平な判断を下すべく。
「・・・んじゃ、ちょっとだけ、な」
メノウは、サンゴの中心にバイブをゆっくり差し込んで、スイッチを入れた。
「!!は・・・っ!!あっ・・・メノウ・・・さ・・・あぁ・・・あっ・・・」
小刻みに、サンゴの下半身が震え出す。
「・・・・・・」
(トパーズはこういうのに萌えるワケね)
愛する男に、ではなく。ただの“物”に感じてしまっている、罪悪感の混ざった喘ぎ。
それらは、切なくも艶かしく。確かに興奮する。

どちらも正論のように思えた。
(ってコトは、別にどっちでもいいってコトだよな)


そして・・・数十分後。

会議室で検証結果が発表された。
「だからさ、実際ヤッてみてわかったんだけど」


「お前らだって、結局最後は自分の入れるだろ?入れたくなるだろ?」


そう言われてしまえば、全くその通りで。
「・・・確かにそうですけど」
時々野菜派のコハクも頷きざるを得ない。
「・・・・・・」
バイブ派のトパーズも返す言葉がなく。
議長メノウ独自の結論が続く・・・
「どうせ最後は同じなんだからさ、途中は何したっていいじゃん」



大人のおもちゃを使うも使わないも、個人の自由。ってコトで!





エロ。エロ。エロ。エロ。エロレンジャー。


本日の活動は、これにて。


+++END+++

ネタ提供:frow様

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