World Joker

番外編 双子兄弟のイタズラエッチシリーズ第五弾。

快感は誰の手に

コハク×ヒスイ他 男子多数 フェロモンで発情エッチ。あへとろ。

[前編]

赤い屋根の屋敷、裏庭にて――

「・・・ん?」と、コハク。
青空と洗濯物を眺める。
「・・・・・・」(どういうことなんだろう、これは)
この日。ヒスイ、ではなく。コハクの下着が盗まれるという事件が起きた。


それから数日・・・


ふあぁぁっ・・・欠伸をしながら、ヒスイが二階から下りてきた。
当然、コハクのシャツ一枚で。
いつも通り、リビングの専用クッションで昼寝をし始めた。
そこにアイボリー登場。マーキュリーもいる。
「うし!寝たな」
「・・・本当にやるの?あーくん」
「当たり前じゃんか!コハクもぜってー喜ぶって!」
そう言いながら、アイボリーが取り出したのは・・・コードレスのローター。
トパーズの協力を得て、マーキュリーが作ったものだ。
悪戯に気乗りしない様にも見えるが、その割にはかなり凝ったローターである。
一般的なものより小型※あえて※だが、機能満載だったりする。
「んで、これだよ!これ!やっぱトパーズは一味違うよな!」
スプレー用の小瓶に、透明な液体が入っている。
アイボリーはそれをありったけローターに噴きかけた。
「かけ過ぎだよ」という、マーキュリーの忠告を聞かずに。
「どうせなら、ヒスイにも気持ち良くなって貰おうぜ!」
アイボリーがローターに噴きかけた液体は、開発者トパーズ曰く、コハクのフェロモン的なものらしい。
アイボリーが盗んだコハクの下着から、ありとあらゆる技術を駆使して抽出したフェロモン。
ヒスイを発情させるために使うのだという。
「えげつないけど、トパーズは頼りになるかんなー・・・よし」
準備完了――と、進化型ローターを手に、アイボリーがヒスイの傍へ寄る。
「ん・・・むにゃむにゃ・・・」
ヒスイは寝返りを打ち、体を横にしたところだった。
いい感じに裾が捲り返り、コハクに愛され尽くした女性器が見えている。
くちっ・・・そこにローターの先を埋めるアイボリー。
「お、すげ・・・」
フェロモンの効果か、押し込まなくても、自然とヒスイの膣内へ引き込まれていく・・・
「ん・・・はぁ・・・ん」
ぐぷんっ!ローターを丸々飲み込み、幸せそうな吐息。
「・・・どうだ?」と、アイボリー。
「起きないね」と、マーキュリー。
ヒスイはローターの挿入に気付いていないのか・・・
「あ・・・ん・・・おにい・・・」
セックスの続きを思わせる寝言を漏らしつつ、いつもと変わらぬ調子で眠っている。
双子の狙い通りだ。
「よっしゃ!次はコハクだ!」




――家庭菜園にて。コハク。

今年も豊作だったため、バーベキューパーティーを行うことにした。
身内への声掛けも済ませ、せっせと野菜を収穫しているところだった。
「おーい!コハクー!」
アイボリーが率先して駆けてくる。マーキュリーはずっと後だ。
「あーくん?どうしたの?」
「聞いて驚くなよ!」


ヒスイにローター入れてきた!


「へ〜・・・そう」
コハクの顔つきが変わる。
笑っているが、笑っていないものへと。
「どういうことか、説明してくれる?」
「コハクに喜んで貰おうと思ってさ!遠隔操作できんだよ!リモコンは・・・あ」
「・・・ん?」
「・・・どっかに落としたっぽい」←アイボリー、冷や汗タラタラ。
「・・・・・・」
今ここで、コハクにリモコンを渡せば、許されたかもしれない、が。
「ははは、やってくれたねぇ・・・あーくん?」
にこやかに、コハクが拳を鳴らす。
「!!」
危険を察したアイボリーがダッシュで逃げる。
すぐさまコハクが後を追うが。
子供達の中でも、断トツにコハクの“お仕置き”をくらっているアイボリー・・・
発達した脚力と独自の逃走ルートで、簡単には捕まらない。
こうして、父子の本格的な追いかけっこが始まった。




一方、こちら、リビングのヒスイ。

「も・・・おにいちゃ・・・てばぁ・・・」
引き続き寝言を交えつつ、ご機嫌な睡眠を貪っていたが・・・
「――!?」
膣内の異変に飛び起きる。
誰かがリモコンのスイッチを入れたのだ。
「えっ・・・ちょっ・・・なに!?」
ヒスイが下腹に手をやる。
消音タイプのため、音こそしないが、内側が激しく振動している。
コハクとのセックスを終えたばかりで、快感麻酔が効いていたせいなのか、ヒスイはそれを“ローター”と認識できなかった。
「!?あ・・・ッ!!んッ!!」
振動はどんどん強くなり。堪らず、お腹を抱えて蹲るヒスイ。
「はぁっ・・・はぁっ・・・」
膣襞が痺れる。その痺れは徐々に膣全体へと広がっていき。
そのうえ、振動元となっている一点がひどく熱をもっていた。
(これ・・・もしかして・・・あそこの病気とかじゃ・・・!?)
不安になったヒスイは、声を振り絞って、コハクを呼んだ。


「〜っ!!おにいちゃ!!おにいちゃぁんっ!!!」

[中編]

「!!ひぁッ!?」
ヒスイの膣内で振動していたローターに、突然回転が加わった。
楕円のローターが膣道の中腹あたりで、縦横斜め、予測不可能な動きをする。
「な・・・んッ・・・!!」
呼んでも来ないコハクを探しに、よろよろと歩き始めたところだったが、驚き、ふらつき、カーテンに掴まる。
「はぁっ・・・はぁっ・・・あ・・・なん・・・で?」
膣が濡れている。頼りなく立つ両脚の間から、ジュクジュクと湿った音がして。
間もなく、膣口から愛液が漏れ出した。それもかなりの量だ。
太腿を伝うだけでは済まず、ぽたぽた、床の上に雫が落ちる。
まるでコハクに愛撫をされている時のようだった。
「っ!!」(なにが起きてる・・・の?)
得体の知れないものなのに、なぜかコハクを彷彿とさせる・・・
愛する男のフェロモンを、体が正しく認識しているだけなのだが。
事情を知らないヒスイは混乱するばかりだ。
「ん・・・はぁ・・・あッ・・・」
今もなお、不規則に回転し続けるローター。
ヌルついた膣襞の間から、容赦なく快感を掻き出す。
「あッ・・・んッ・・・!!」(だめ・・・なのに・・・)
フェロモンにより、否応なく発情させられ。快感に、染まる頬。
「はっ・・・はっ・・・」(えっちになっちゃう病気とか・・・あるのかな・・・)
息遣いもすっかり色めいて。
「あッ・・・あ、あ、はうん・・・ッ!!」
膣の中で快感が弾ける度、火照った肌の表面でも快感が弾ける。
「あ・・・おにぃ・・・ちゃぁ〜・・・」
段々、コハクとセックスをしている気分になって。
「んんッ・・・ふ・・・!!」
カーテンを握り締め、感じる。その時。
「・・・ん?」
ローターの回転が止まったかと思うと、いきなりそれが直進してきた。


「――!!!!」


子宮口にすっぽり嵌り、そこで一気に振動が強まる。
「ひぁ・・・!!」
両目を見開くヒスイ。カーテンから手を離し、お腹を抱えて再び蹲る。
「やっ・・・あ!!そこ・・・ゆらさ・・・な・・・いで・・・」
コハクの精液を溜め込んでいる子宮は、いつにも増して敏感で。刺激に弱くなっていた。
「あぁッ!!あぁぁぁ・・・ッ!!!」
抗う間もなく、絶頂の波に攫われる。
子宮と共に全身が痙攣し。床いっぱいに愛液が流れ出た。
「あ・・・ふ・・・」(おにい・・・ちゃ・・・)
思うように声も出ない。
「はぁ・・・はぁ・・・はふ・・・」(きもちいい・・・けど・・・)

それが、怖い。

(このまま・・・しんじゃったり・・・しないよね?)←大まじめ。





赤い屋根の屋敷、裏庭にて。

リモコンを手にしていたのは――オニキスだった。
と、言っても、リモコンを囲むように、ジスト、スピネル、メノウもいる。
最初にリモコンを拾ったのは、ジストだった。

以下、回想。

「ラジコンのリモコンかなんかかな?」と、ジスト。
手のひらに軽く収まるサイズだが、ボタンの数が多い。
四方向に▲印がついたものや、ぐるぐる回せるロールオンタイプのもの、等々が配置されている。
「双子のかもしれないね」と、スピネルが覗き込む。
ジストと一緒に来ていたのだ。
「電源はこれみたいだね」
何気なくスイッチを入れたのは、スピネル。
「なんも起きない?」
ジストもまた、何気なくボタンを長押し。
本体と思われるものの反応がなく、不思議に思っていた。
そこに・・・
「よっ!何してんの?」
「じいちゃん!」
これなんだけど〜と、二人はリモコンをメノウに渡した。
「へ〜・・・手作りっぽいけど、かなりよく出来てる」
メノウは、これが“何のリモコンか”よりも、“誰が作ったリモコンか”に興味があるようだった。
機能を確かめるように、片っ端から弄り回す・・・と、そこに。
「こんなところで何をしている」
オニキスが合流した。
「これ見てみろよ、なかなかのモンだろ?」
リモコンは、メノウからオニキスに手渡され、現在に至る――


「ところで、ヒスイは?」と、オニキス。
到着して、真っ先に想うのは、何年経っても変わらない。
リモコンを持ったまま、一路、リビングの窓辺へと向かう。
いつもなら、そこで幸せそうに眠っているヒスイを見ることができる。
ところが。


「あ・・・んぅ・・・」


弱々しくも、淫らなヒスイの声。
「・・・・・・」
コハクとセックスをしているのかと思い、手前で立ち止まる。
オニキスは無意識に手の中のリモコンを握り締めた。
その瞬間――


「あ゛・・・ッ!!」


ヒスイが鈍く喘いだ。
「・・・・・・」(まさかとは思うが・・・)
リモコンのボタンを軽く押してみる、と。
「あう゛・・・ッ!!あ!!」
同時にヒスイが切羽詰った声を出す。
「・・・・・・」
本体の正体を察し。外側からリビングの窓を開けるオニキス。
するとそこには・・・
「ヒスイ!!」
ヒスイがひとり床の上で、小さな体を丸め、震えていた。
「ん・・・ぁ・・・オニ・・・キス?」
「一体何があった?」
ヒスイを抱き起こすオニキスに。
「わ・・・かんな・・・」
膣口からトロトロ愛液を垂らしながら、腰から下の感覚がないと訴えるヒスイ。
「わ・・・たし・・・びょうきかもしれな・・・」
「落ち着け、ヒスイ」
オニキスが耳元で告げる。
それは病気ではなく。遠隔操作型のローターなのだと。
「・・・・・・え?そうなの???」
泣き濡れた睫毛で瞬きをして、ヒスイが見上げる。
「・・・そうだ。恐らく」
「っ〜・・・!!」
これまでの快感に、勘違いの恥ずかしさがプラスされ、ヒスイの顔が益々赤くなる。
誰の仕業かなど、今は考える余裕もない。
「びょ・・・病気じゃなかったら大丈夫だからっ!」
お兄ちゃんを呼んできて――と、ヒスイ。
「オニキス?聞いてる?」
「・・・ああ」
発情したヒスイの姿に、オニキス自身も発情しそうになっていた。
「待っていろ、すぐに――」
ヒスイの声で我に返り。
この場を離れる前にリモコンの電源を切ろうとした・・・までは良かったのだが。
その際、手から落としてしまう。
男として追い詰められた、このシチュエーションならではのミスだった。
ちょうどそこに。


「ヒスイぃぃ〜!!」


コハク、突入。そして、バキッ。何かを踏んだ。
「・・・・・・」(何でこんなところにリモコンが・・・)
コハクの足の下には、粉々になったリモコン。
「ちょっ・・・どうするの!?まだなかに入ってるのにぃっ!!」と、ヒスイが叫ぶ。
思わぬ連携をしてしまったオニキスとコハクは・・・謝るしかない。



「・・・すまん」「ごめん・・・」

[後編]

「う゛〜・・・っ・・・も・・・さいあく」


ソファーの上、ヒスイ自ら両脚を抱え、女性器を露出させている。
コハクにローターを取ってもらうために、だ。※リモコンでの操作が不可能になったため※
オニキスは席を外し、リビングにはコハクとヒスイ、二人きりだ。
フェロモンローターによる快感は、小陰唇の縁まで行き届いていて、すっかり捲れ返っていた。
事後のように、淫泡を付着させ、ヒクヒクしている。
「取りやすくていいけど」と、コハクは苦笑い。
ローターごときに、ここまでされてしまった悔しさはあるが、捕まえたアイボリーから、フェロモンの話は聞いていた。
従って、そう悪い気はしない。
「力、抜いててね」
そう言って、コハクはヒスイの膣口に指を入れた。
「んっ・・・」
人差し指と中指を、濡れきった膣の中で泳がせる。
「――これかな?」
ローターはすぐに見つかった。
かなり奥の肉に食い込んでいる。コハクが引っ張ると、若干の抵抗があった。
「あっ・・・おにいちゃ・・・!!」
「そんなに気に入ってるの?これが」
「ち・・・ちが・・・んッ!んぅッ!!」
膣奥でローターを捩られると、快感が隠せず。
歯を食いしばっても、涎が垂れてしまう。
「はぁ・・・はぁ・・・おにいちゃ・・・も・・・ぬいて・・・おねが・・・」
「それじゃ、抜くよ?」
「んぁ・・・ッ!!は・・・」
肉の間から、ゆっくりとローターを引き抜かれ、下腹が断続的に震える。
「あ・・・あ・・・」
コハクの指と共に、膣から抜け出たローター・・・
愛液でドロドロになっている表面をコハクが舐める。
ひどく艶めかしいその仕草を、ヒスイに見せつけるように。


「こんなに絡みつかせて・・・えっちな子だね」


「っ〜・・・」
反論できないヒスイが、耳まで赤くする。
コハクはくすりと笑い、ヒスイに唇を寄せた。
「ヒスイ」名前を呼んで。
ちゅっ。唇の端にキス。それから、唇と唇を重ねる・・・
「ん・・・」(おにい・・・ちゃ・・・)
少し唇を開き、コハクの舌を受け入れるヒスイ。
「はぁ・・・」
上顎を舌先で擽られ、舌で舌を優しく包まれる・・・
口の中が、甘い露でいっぱいになる、それはとても気持ちのいいキス。
文句のつけようがない極上のキス、なのに。
「んッ・・・」
物足りなげに、眉を寄せてしまうのは、別の場所が疼くから。
フェロモンローターを取り上げられた膣が、激しい焦燥感に襲われていた。
「っは・・・」(やだ・・・わたし・・・)
ソファーの上、最初と同じポーズのまま。
コハクとキスをしながら、コハクのペニスのことを考えてしまう。
それもすべて、フェロモンを直に与えられてしまったからなのだが、ヒスイは知る由もなく。
「はぁ・・・はぁ・・・」
キスが終わるまで待てず。
「おにい・・・ちゃん・・・」
合間、合間に、ペニスをねだる声を出す。
ソファーの前で膝立ちになり、「いいよ」と、コハク。
慣れた手つきで、自身のジーンズのジッパーを下ろし、勃起を引き出す。
「今、あげる――」


「あ・・・ッ!!」


膣口を亀頭で押された瞬間、ヒスイは自身の両脚から手を離した。
「あんぅ・・・あ・・・あ・・・!!」
ずくずく・・・膣の中をペニスが進むほどに、脚を伸ばし。
「あぁ〜・・・」
女らしく蕩けてゆくヒスイの表情。
ペニスが根元まで入れられると、コハクの腰を両脚でホールドし、そのまま動かなくなった。
「はぁ・・・はぁ・・・あ・・・ん」
にちゅにちゅ、膣肉が圧着し、ペニスのカタチを確かめている。
そのうち、隙間なく溶け合って。
「おにいちゃ・・・あ・・・へぁぁ・・・」
ヒスイが愛らしくも妖艶な笑みを浮かべた。
潤む瞳の奥に、ハートの光が灯っている。
コハクは両腕をソファーの背もたれにつき、間にいるヒスイの額にキスをしながら待っていたが。
「そろそろ、動かしてもいいかな?」
片膝をソファーに乗り上げた。
ぶちゅッ!ふっくらした陰唇が押し潰される音がして。
快感がより深くなる。
子宮を高々と押し上げられ。あへっ、あへっ、と、呼吸のような喘ぎのようなものが、ヒスイの口からこぼれていく・・・
「はっ、はっ、あ!!」
頭の中まで快楽に染め上げられ。
膨れたクリトリスが金色の茂みの中で快感を貪り始めた。
「んふぁ・・・」
ゆるんで、ほどける、ヒスイの両脚をコハクが抱え直し、本格的な抽送を開始する。
「あ・・・あ・・・おにぃ・・・」
ぐぷぷぷぷッ!愛液とともに膣から掻き出される、発情の香り。
それを吸い込むことによって、更なる発情を促される。
ヒスイの中で、理性よりも本能が遙かに優位になっていた。
「はぁ・・・あ・・・あぁッ・・・あぁんッ!!」
愛し合う二人の間には、生々しい粘糸が張り巡り。
ちゅっ・・・ぐちゅッ・・・ちゅ、ちゅ、ちゅっ・・・ぐちゅぐちゅぐちゅ・・・
ねっとりした股間が吸い付き合うような、いやらしいピストンが続く。
「あッ、あッ・・・」
瞳を伏せ、ヒスイが陶酔していると。
「ヒスイ――」
コハクがもう一度名前を呼んだ。
「ふぁ・・・?おにぃ・・・?」
ヒスイが見上げる。キスをするために呼ばれているのだと、辛うじて理解できた。

ちゅっ。

下半身の濃厚な交わりとは対照的に、ソフトなキス。
「好きだよ」と、純粋な愛を囁くためのものだった。
ちゅっ、ちゅっ、続けて何度かキスをしてから・・・
「!?あ・・・やぁっ・・・おにいちゃ!!」
コハクが、ヒスイの中からペニスを抜き出した。
「場所、変えようね」
ヒスイを抱っこし、ソファーから絨毯へ下ろしたあと、そこで仰向けになっているヒスイの両脚の間に腰を入れ。
「折角だから、これ使ってみようと思って」
コハクが手にしていたのは、予備用のフェロモンスプレーだった。
捕獲したアイボリーといくつか取引をしたのだ。
中でもこれは、一番の収穫だ。
コハクは自身のペニスにスプレーを噴きかけ、原液を滴らせながら、挿入に臨んだ――


「――ひッ!!ふぁ・・・ふぁぁぁんッ!!」(だめ・・・これ・・・だめ・・・)


愛する分だけ感じてしまう、フェロモン。
コハクを乗せた腰が、ビクンッ!!と跳ねる。
ペニスで埋め尽くされた入口から奥にかけて、強烈な快感電流が流れ。
「んあ゛ッ!!んあぁぁッ!!」
内臓という内臓が次々と感電し、目元でバチバチ電光が弾けた。
子宮を引き絞られる感覚が続き・・・
「あ゛・・・う゛ぁ・・・ッ!!」
コハクの肩を掴み、悶絶するヒスイ。
「おにいちゃ・・・きもち・・・よすぎて・・・ほんとに・・・おかしくなっちゃ・・・んー!!!」
肩越しにそこまで言って、コハクのシャツを噛む。
「ふーっ・・・ふーっ・・・・」
これ以上おかしくならないために、絶頂を堪えているのだ。
するとコハクは、ヒスイを懐に抱き。


「乱れてもいいよ、僕の腕の中でなら――ね」


そう言って笑い、腰を使い始めた。
亀頭で、ヒスイの一番奥にある小さなドーナツ型の輪郭をなぞり。
ぷちゅっ、ぷちゅっ、まずは軽く突いて。それから、ぐりゅぐりゅと強く捏ねる。
「あ・・・あん・・・こし・・・ぬけちゃ・・・」
メロメロにしたところを、愛情たっぷりに、やんわりと撫でた。
「――!!!!!」
あまりの快感に、ヒスイが声を詰まらせる。
頭が真っ白になったと同時に、子宮口が噴火口にでもなったように、ドロリと官能のマグマを噴き出した。
「ん・・・は・・・ぁ・・・」
そのまま、快楽の波に身を任せ、上質な絶頂を繰り返すヒスイ。
「あぁぁ・・・ッ!あ!!」ビクビク、全身を震わせ。
「んふぅ・・・ッ・・・・」キュゥゥッ!!膣が締まる。
「んんッ!!」そして脱力し、快感に浸った。
「うん、そろそろいいかな」
発情を曝け出している子宮に、鈴口を潜らせるコハク。
「――んッ」
ピクリ、ヒスイが反応する。
「受精、したいでしょ?」
壊れたように震えっぱなしになっているヒスイの下腹を撫でながら。
コハクは、フェロモンで剥き出しになったヒスイの本能に甘く囁きかけた。
「あ・・・あ・・・」
ぱくぱくと動く口、少し遅れて声がついてくる。
「する・・・じゅせい・・・したい・・・」
「くすっ、それじゃあ、しっかり受け止めてね」


「・・・ああぁぁぁぁッ!!」


待望の射精が始まった。
「あッ・・・あ・・・あぁ・・・!!」
コハクの腰を挟んだまま、ヒスイの両脚は左右の爪先同士がくっつくような0字を描き。
こってりとした精液を子宮に流し込まれる度、恍惚と悦びに喘いでいた――





屋敷の庭では――

コハクとヒスイが不在のまま、バーベキューパーティーが行われていた。
コハクと取引することで、ギリギリお仕置きを免れたアイボリーが、その役目を全うすべく、バーベキューの下準備を済ませていたのだ。
会場には、ジン、タンジェ、カーネリアン他、料理上手なメンバーが揃っていたため、その後も特に問題はなかった。
今回は参加人数も多く、賑やかだ。※シトリンがお酒を持ち込んだため、尚更※
場は明るいムードに包まれていた。


途中から、コハクとヒスイも顔を出した。
ヒスイは涼しげな小花柄のサロペットとサンダル姿で、焼き野菜の並ぶ串に齧りついている。
フェロモンローターで散々な目に遭ったにも関わらず、元気そうだ。
その様子を見て、ホッとする面々・・・←操作に携わった男達。

一方で。

「トパーズ兄さん、これを」
マーキュリーが、トパーズにあるものを渡した。
記録媒体の魔法カードだ。
リビングに仕掛けた隠しカメラにより、本日のヒスイの姿が収められている。
「アクア姉さんも、どうぞ」
お疲れ〜と、受け取ったアクアが労う。
この三人で、事前に計画していたのだ。
「お母さんがアヘってるところ、沢山撮れました」と、微笑むマーキュリー。
「まー、酔ってるでしょぉ〜?」アクアが笑う。
お酒が入ると、マーキュリーはゲスい言葉をさらっと口にするのだ。⇒『カップル絵巻No.40』参照。
「まぁ、い〜けどぉ」と、アクア。
手にしたカードを翳し、ご機嫌だ。
「久しぶりに〜、ママがアンアンしてるとこ観よ〜っと♪トパ兄はぁ〜?」
アクアの問いかけに、トパーズ、即答。



「“編集”してから観る」



こうして、ヒスイの快感は皆の手に拡散してゆくのであった――




おしまい
+++END+++

ページのトップへ戻る