裏部屋T No.06

セックスバケーション



「へぇ・・・ここで一週間過ごすのね」

エクソシスト教会の任務で、二人は田舎町アイアンへやってきた。
モルダバイト領内ではあるが、田舎も田舎、大田舎だ。
酪農中心の小さな村・・・その割に教会は立派で。

この村は、信心深いことで有名だった。
そのため、神父の存在は必要不可欠であり。
この度、エクソシスト教会から派遣した神父が、所用で村を離れることになったので、その間の代理神父としてトパーズが任命されたのだ。

滞在中は、教会内の空き部屋を使わせてもらうことになっていた。
質素だが生活に必要なものは一通り揃っていた。ベッドもある。

「・・・悪くない」と、トパーズ。

のどかな田舎町で、一週間の出張任務。
教育の現場を離れ、久々にのんびりできそうだ。
神父として、教会の管理と、午後1時から4時まで懺悔室で迷える子羊を救うのが主な仕事内容だが、モルダバイトでの忙しさに比べたらどうということはない。
休暇と同じだ。ヒスイをシスターとして同行させ、無論、セックスしまくる予定である。

「下脱いでこっちこい」

ベッドにシスターヒスイを呼び付けるトパーズ。

「うん」



※性描写カット

 

「神父さま〜?おるべか〜?」

村の若い男が教会を訪れた。どうやら懺悔をしにきたようだ。
懺悔室の小窓の向こうでトパーズが来るのを待っている。

「・・・・・・」

仕事は仕事だ。神父としてきたからには、無視する訳にもいかず。

「は・・・ぁ・・・トパ・・・?」
「ついてこい」

ヒスイを連れ、懺悔室に移動したトパーズ。
懺悔を聞くため、椅子に座り、ヒスイを床に侍らせた。



※性描写カット


 
「神父さまぁ、ありがとうごぜぇました」

神父としてひと仕事終えたトパーズは席を立った。

「トパ?どこ行くの?」
「フロ」
「!!私もっ!!」(今度こそ本番ね!!)

懲りないヒスイ。
白く汚れた修道服を脱ぎ捨て、トパーズの後を追う。

(お風呂でするんなら、そう言ってくれればいいのに・・・)

テレテレしながら、浴室へ。すると。
嬉しいことにトパーズは待っていて。
ヒスイを背後から抱きしめた。

「あ・・・トパ・・・ん」



※性描写カット


 
「・・・・・・」

トパーズは失神したヒスイを抱き上げ、ベッドに向かった。
横にならせ、額の汗を拭ってから、顔を近付け、唇にキス。
フレンチキスでヒスイが目覚めないことを確認し、それからたっぷりと、ディープなキスをする。

意識があれば、たぶんそれは甘く蕩ける極上のキス。
とはいえ、愛しさと同じ分だけ苛めたくなる鬼畜の性で。
愛のくちづけは、ヒスイの知らないところで済ませ、耳元で囁く。

「・・・明日も覚悟しとけ」



ヒスイは昏々と眠り続け・・・朝。

「・・・・・・」
(トパーズと普通にエッチする夢みちゃった・・・)

完全に欲求不満だ。
体が・・・というより心が。

「・・・・・・」

ベッドから起き上がり、修道服に袖を通す。
と、そこに。トパーズが入ってきた。

「!!」

逃げるヒスイ。
窓際のカーテンに隠れ、そこから少しだけ顔を出して。

「・・・おはよ」

また道具を使われるかもしれないと、警戒しているのだ。

「来い」と、トパーズが手を出した。
「・・・・・・」

その手をじっと見るが、ヒスイは動かない。
トパーズは再度・・・

「来い。可愛がってやる」
「ホントっ!?」

トパーズの甘い言葉に、思わずカーテンから走り出しそうになるが・・・

「う・・・」

猛獣のオーラ。小動物的勘が働き、思い留まる。と、その時。
ぐぅ〜っ。ヒスイのお腹が空腹で鳴った。

「・・・お腹すいた」

カーテンに包まりながら、トパーズにおねだり。
料理が苦手なヒスイは、いつもこうして食事にありついていた。
ところが今日は。

「お前がオレの要求に応じるなら、何でも好きなものを食わせてやる」と、条件を付けられた。
「それって・・・」

ご馳走になった分、体で払うということで。

「・・・・・・」

(でもお腹すいたし、トパーズのご飯美味しいし、えっちするの嫌いじゃないし・・・)

「・・・ま、いっか」

あまり深く考えず、ヒスイは交換条件に応じた。

「じゃあ、おからのハンバーグとかぼちゃのグラタン作ってくれる?焼きたてのパンも食べたい」
と、言いたい放題だ。

「いいだろう。スープとサラダもつけてやる」
「デザートは山ぶどうのゼリーがいい。あと紅茶ね」
「了解、だ」
「わ・・・楽しみ〜・・・」

ほっこりしてしまう。垂涎もののメニューだ。
ただし、オーダーした分は、先払いで。

(私・・・っ!頑張る・・・っ!!)

気合いを入れるヒスイだったが・・・



※性描写カット

 

「感じすぎだ・・・バカ」
 


※性描写カット



「トパ・・・ん・・・」
「・・・・・・」

残り5日。抱いて、抱いて、抱きまくって。

(オレなしじゃ、生きられない体にしてやる)

・・・が、その前に。

(メシ、食わせてやるか)


 
+++END+++

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