World Joker

裏部屋T No.08

快感レポート

理科室で・・・実験道具を使ったエッチ。
World Joker1章まで読破された方向け。
なぜかアンデット商会と懇意にしてます(笑)


それは金曜日の、夕暮れ時のこと。

「おかえりっ!!」

仕事を終えて帰宅したトパーズに、ヒスイが駆け寄り、抱きつく。

「トパーズ〜・・・」

ヒスイのおねだりは主に“食べ物”。
お腹すいた〜と続くのが、定番ではあるが。
この日は珍しく・・・とんでもないおねだりをしてきた。

「あのね・・・」

「アンデット商会に大人のおもちゃのモニター頼まれたんだけど。協力してくれる?」

「・・・・・・」

さしずめ、営業部長のウィゼにでも言いくるめられたのだろう。
レポートを提出するのだと、ヒスイは妙な意気込みを見せていた。
人から頼りにされることが滅多にないため、柄にもなく張り切っているのだ。

「・・・・・・」
(まあ、いい)

大人のオモチャのモニター・・・悪くない話である。
ところが。

アンデット商会から送られてきたという箱の蓋を開ければ・・・温度計とスポイト、ピンセット、試験官、ロート・・・大人のオモチャというより、理科の実験道具が詰まっていた。

「これ・・・大人のおもちゃ・・・なの???」

さすがのヒスイも首を傾げる。

「・・・・・・」

発送ミスだということは、すぐにわかったが、トパーズは知らん顔で。
来い―と、ヒスイの腕を引っ張った。

「・・・え?ここ、理科室???」

瞬間移動など、造作もないこと。
トパーズは準備室から持ち出した白衣に袖を通し、近くにあったアルコールランプに火を灯した。

「いい雰囲気だろう?感謝しろ」と、トパーズ。

白衣がとても似合っていた。
クールビューティぶりが際立ち、美形慣れしているヒスイでも、思わずドキッとしてしまう。

「が・・・学校で・・・着たり・・・するの?」
「たまにな」

トパーズは数学教師として勤務しているが、人手が足りない時は、化学でも物理でも教える。
従って、白衣も実験道具も珍しいものではないが、セックスで使うとなれば、また別である。

「ホラ、さっさと脱げ」
「あ・・・うん」



※性描写カット

 

額をぺちっと叩くのは、トパーズの愛情表現。
そうやって、堪え性のないヒスイをたしなめてから。



※性描写カット



「残念だったな。まだこれが残ってる」

と、トパーズが笑う。



※性描写カット 
 


「これで一通り試した、が、まだ続けるか?」

ヒスイが頷くのを見越してトパーズが尋ねる。



※性描写カット



「な・・・にこれ・・・」
「見ればわかるだろう」

テーブルの上には、レポート用紙と筆記用具。

「忘れないうちに、書け」と。

ヒスイに無理矢理ペンを持たせるトパーズ。

「引き受けたからには、最後まで責任持ってやれ」
「ヴ〜・・・」
「心配するな」



※性描写カット
 


「どうした?手が止まってるぞ?」
「いじわ・・・あッ・・・ん・・・」

ヒスイは必死に手を動かした。
とはいえ、ペン先がブレて、自分でも何を書いているのかわからない。
辛うじて読めるのは、“トパーズがいちばん気持ちいい”の一文だけ。

(上出来だ)

目にしたトパーズは、満足気な笑みを浮かべ。

「これはオレが預かる」

そう言って、ヒスイからレポート用紙を取り上げた。
提出するのではなく。快感の証拠として、押収するのだ。



※性描写カット 

 

「なかなか面白かったぞ」と、ヒスイの頭を撫でるトパーズ。

(あ・・・なんかほめられた・・・)

幸せそうに、ヒスイが顔を綻ばせる。
トパーズがアルコールランプに蓋をすると、辺りは一瞬にして暗くなり。

「ん・・・あ・・・」

ヒスイの意識もまた、暗闇に飲まれてゆく・・・

「トパー・・・ズ・・・」
「なんだ?」

最後の望みを聞いてやろうと、トパーズが耳を寄せる、と。

「お腹すいた〜・・・」
「・・・・・・」

(結局それか)

快感レポートは・・・これで、おしまい。



[後日談]
(アンデット商会側)←おまけ



アンデット商会、グロッシュラー支店。

「テメェー!!!学校側からクレームきてんじゃねぇか!!」

営業部長ウィゼの怒声が響く。
相手は、平社員のテルル。
商品発送担当者だ。

ヒスイの手元に理科の実験道具が届いたということは、学校に大人のオモチャが届いたとしても何ら不思議ではない。
この失態、会社にとっては、由々しき事態である。ところが。

「我は間違ってなどおらぬ」

と、鼻を鳴らすテルル。

「神を快楽に溺れさせてやったわ」

そう、誇らしげに語る。
“楽しませてもらったぞ”と、トパーズから一言連絡を受けただけだが・・・かなり調子に乗っていた。

「見たか・・・これぞ我が力・・・」

歓喜に震える両腕を天に翳し、笑う、スーツの男。

「我こそは、色欲の悪魔アスモデウス―改め、テルリウムなるぞ。おい、聞いておるか・・・」
「テメェの口上は聞き飽きた」と、ウィゼ。
「いいか!!今度は間違えんじゃねぇぞ!!」

テルルを一発殴った後、再発送を言いつけ。
窓からモルダバイトの方角を見て、唇を舐める。

「ヒスイちゃんよぉ、次こそは・・・」
「快感レポート、期待してるぜぇ〜」

 
+++END+++

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