World Joker

―外伝―

TEAM ROSE



[ 18 ]

「わ・・・」

こちら、ヒスイ。
コハクに連れられ入った部屋は、城だけあって天井が高く。
上品なアンティーク調の造りになっていた。
天蓋付のベッド。広大なバルコニー・・・

モルダバイトの離宮に似ている気もするが――何かが違う。

ヒスイがそんなことを口にすると、コハクは苦笑いで窓辺の椅子に腰掛け。

「おいで」
と、ヒスイを呼んだ。
ヒスイを膝の上に乗せ、しばし黙る。

「・・・・・・」

確かにここは、離宮に似ている。家具の配置さえも。
(“何かが違う”とすれば、そこにオニキスの愛があるかどうか、かな)
離宮は――シーツも枕も絨毯も、ヒスイが好む素材に変えてある。
愛故の、オニキスの気配りで。
オニキス自身が、それを口にすることはないが。
(ヒスイ以外は皆気付いてる)
不思議そうに部屋を見渡しているヒスイに。

「・・・いいね。ここは、月がよく見える」と、コハク。
「あ、ホントだ」

ヒスイは、コハクの膝から月を見上げた。

「ね、ヒスイ。今夜は満月だよ」

ヒスイを抱きしめ、耳元で囁く。そのまま、そこへ、ちゅっ。キスをして。
舌先でヒスイの耳を擽った。
「ひぁ・・・おにい・・・」
ヒスイは肩を竦めたが、嫌がってはいなかった。
「あんッ・・・」
唇で食まれる、耳の縁。吹き込まれる、熱い息。
「ん・・・ふ・・・」
そんな風に愛撫されると。快感が直接脳に入ってきて。
セックスモードに切り替わってしまうのだ。


「ヒスイ――」
背後から、ヒスイの喉元を撫でて、誘って。唇同志のキスをするコハク。
「んぁ・・・おにいちゃ・・・」
一度唇を離し、舌で紡いだ粘糸を外に出す。
それからまたヒスイの顎を持ち上げ、唇を重ねた。
「んんッ・・・」
コハクの首元に片腕を回し、積極的にキスをするヒスイ。※満月の影響※
一方で、コハクの手が、ベストとブラウスのボタンを外してゆく・・・
「あッ――」
ブラジャーを上にずらされ、現れた乳房を両手で覆われる。
「あん!」
その途端、乳首がピンと立った。
「はぁはぁ・・・」
「よしよし、いい子だね」
コハクは、ヒスイの小さな乳房を器用に揉み、左右の乳首をそれぞれ違う方向に曲げた。
「はぁ・・・んッ!!」
その先で、母乳が迸る。ふんわり甘い香りが二人を包んだ。
「あ、あ、ん・・・ッ!!」
コハクの手で、乳房がいやらしい動きをすればする程、感度が高まり。
熱い快感に、背中まで溶かされそうになる。
「はぁッ!!あ!!」
仕上げに乳輪ごとキュッと摘み出され。
「あうんッ!!」
コハクの手のひらで温められた母乳を溢しながら、ヒスイの体が伸び上がる。
「あ・・・あ・・・」
「くすっ、“男の娘”なのに、おっぱい出ちゃったね」
「っ〜・・・!!」
真っ赤になったヒスイの頬に、ちゅっ。キスをするコハク。
ショートパンツの留め具を外し、ジッパーを下ろして、ショーツへと手を入れた。
「あッ・・・おにぃ・・・んんッ!!」(ゆび・・・はいって・・・)
すぐにネチネチとした音が鳴り出した。
割れ目の奥でコハクの指が踊り、官能のリズムを刻む。
「あッあッあッ・・・は!!」
ネチャネチャネチャ・・・淫音相応の快感に、恥丘が熱を上げる。
「あッあ!!」
コハクの指先が、膣襞の間に溜まった愛液を次々と掻き出し。
「ああん・・・ああん・・・あ・・・」
甘く切ない声と共に、ヒスイがまたそこを濡らす。


「満月だからかな、すごく濡れてるね」


そう言いながら、コハクはヒスイの膣を触り続け。
「はぁはぁ・・・おにい・・・ちゃ!!んッ!!」
そのうち、膣の方が指に吸い付き始めた。
チュッ!チュッ!チュゥゥゥッ!チュチュチュ・・・
「ううッ・・・あ!!」
コハクの膝の上、背面座位で両脚を拡げたヒスイが腰を揺らす。
「あッ・・・おにいちゃ・・・もっと・・・おく・・・」
「やっぱりココじゃないと、イケないかな?」
コハクの指が子宮口を捉える。
「!!っあぁッ!!あー!!!」
感じて悶えるヒスイを、片腕でしっかりと抱き。
「こらこら、暴れないの」
そこから絶頂液が滲み出るまで、優しく撫で回した。
「―――!!」
ブルルッ!と、ヒスイは大きく震え。
「!!!!!」
口から舌が追い出されてしまうほど、身体の芯がきつく締まった。
「あ・・・ぁ・・・」(きもち・・い・・・)
垂らした涎が、顎を流れる。


はぁっ・・・はぁっ・・・


コハクの胸元に背中を預け、息をつくヒスイ。
「動ける?」
「ん・・・」
コハクに支えられ、ベッドへ――かと、思いきや。
「え?おにい・・?」
壁際に立たされ。
「!?ひゃうんっ!!」
ショートパンツと濡れショーツを一緒に下ろされ、クリトリスにキス。
そのまま強引に、顔を埋められる。
「あ・・・だめ・・・おにいちゃ・・・あ・・・」


ページのトップへ戻る