2話 極上エッチタイム
※性描写カット
極上の、エッチタイム。
・・・だったが。
わぁぁぁん!!
突然、双子の泣き声が聞こえて。
何事かとコハクが顔を上げる。すると。
金髪の幼児アイボリーと銀髪の幼児マーキュリーが揃って突進してきた。
コハクに向かって。
なぜかふたりとも、マジ泣きだ。
「ひすいのおしり、たべちゃだめーっ!!!」
癇癪を起こし、ぽかぽか、コハクを叩くのは、アイボリー。
「あのね、あのね、たべたら、なくなっちゃうんだよ」
一生懸命コハクに教えるのは、マーキュリーだ。
「あーくん?まーくん?」
真っ赤な頬で、きょとんとしているヒスイ。
(なんでお兄ちゃんが怒られてるんだろ???)
不思議でしょうがない。
「ぷっ・・・ははは!!」
コハクは声をあげて笑った。
(まだ何も知らない子供の目には、僕が本当にヒスイを食べているように見えるんだなぁ)と。子供の視点はやっぱり面白いと思う。
「ヒスイはね、僕が食べてもなくならないけど、あーくんとまーくんが食べたらなくなっちゃうかもしれないなぁ」
得意の嘘で我が子を脅かすコハク。
「お・・・おっぱいも?」と、アイボリー。
「おっぱいもなくなっちゃうの?」と、マーキュリー。
揃ってビビリまくりだ。そんな中、当のヒスイと目が合って。
「な・・・なに?」
「「おっぱいいぃぃ〜・・・」」
おっぱいの無事を確かめたがる双子。
幼いなりに真剣な顔で、ヒスイの傍に寄ってくる。
「やだっ!!」
ヒスイは両手で胸を隠し、逃げた。
が、双子がしつこく付いて回り。
思わず、叫ぶ。
「もう出ないってばぁっ!!!」
「ははは!」
可愛いなぁ・・・と、笑っていられるのもこの時期だけで。
元気いっぱいの双子は、コハクも手を焼く野獣へと成長してゆくのだった。