World Joker

76話 夢のつづき


 

 

 

ヒスイは・・・夢をみていた。

 

 

「トパーズと一緒にお風呂入ったんだって?」

にっこり、笑顔のコハク。

「え!?ちが・・・」

ドキッとしつつ、否定するも。

「言い訳は聞かないよ、ヒスイ」

夢の中のコハクは・・・厳しかった。

 

 

「悪いコには、お仕置きしなきゃね」

 

 

コハクもヒスイも服を着ていない。つまり・・・裸で。しかも。

(意地悪なお兄ちゃんが、1人、2人、3人、4人・・・)

コハクA、B、C、Dと、なぜか4人に増え。

同じ数だけ勃起ペニスも並ぶ。

「・・・・・・」

(死んじゃうかも)と、思う。

 

コハクのお仕置きといえば、くすぐりで。

8本・・・それもすべてコハクの手が、ヒスイの体中をくすぐった。

「ひゃ・・・ッ!!は・・・やめ・・・ッ!!あはッ!くすぐったぁ・・・あははは!!」

裸で笑い転げるヒスイ。

脇の下、足の裏、くすぐったいのは勿論のこと、くすぐりの意志を宿した指を向けられるだけで笑ってしまうのだ。

 「ここもくすぐってあげる」と、コハクA。

「や・・・ッ!!あはん・・・ッ!!」

コハクBに両腕を押さえられ。

コハクCに右脚、コハクDに左脚を掴まれ、強制開脚。

男達の手によって、床の上に張り付けになり。

間もなく、コハクAがヒスイの肉の合わせ目をくすぐり出した。

コショコショ、そして、クチュクチュと。

股間ならではの湿った音がする。

「あッ・・・んんッ・・・は・・・」

「可愛いよ、ヒスイ」

コハクBが覗き込み、キス。

逆さまのキスだ。下唇に上唇が、上唇に下唇が重なった。

「んぅ・・・おにいちゃ・・・」

コハクAに割れ目をくすぐられながら。

「ん・・・」

ちゅっ。ちゅっ。コハクBと逆キスを続けるヒスイ。

すると今度は、コハクCの指先がクリトリスを見つけ出し。

その尖った先端を指の腹で押し撫でた。

「ふぁ・・・おにいっ・・・」

コハクBとのキスの合間にヒスイが喘ぐ。

コハクCに愛液増量のスイッチを続けて何度も押され。

「あ・・・んッ・・・」

下半身に広がる快感と共に溢れ出す愛液が、くすぐりと称して割れ目を愛撫するコハクAの指先をベトベトに濡らした。

 

4人のコハクによる愛撫は続き。

 

コハクAの指が後方へと伸びる。

「あく・・・ッ!!」

アナルにいきなり指を突っ込まれ、ヒスイが呻いた。

「い・・・ッ!?いや・・・ぁうッ!!」

ズププッ・・・粘膜が鈍く鳴る。

その指は確かな存在感をもって、ヒスイの腸内に寄生した。

「やだ・・・おにいちゃ・・・」

ヒスイが嫌がって泣くと。

 

 

「ここだって、トパーズに触らせたでしょ?」

 

  

コハクAは根元まで埋めた指をグリグリと回転させた。

「ひッ・・・あぁんッ!!」堪らずヒスイが悲鳴をあげる、が。

 

 

「・・・君達のこと、僕がどれだけ我慢してると思ってるの?」

 

  

次の瞬間、ズボッ!!

コハクAが抜けた穴を埋めるべく、コハクDがヒスイの膣に指を入れた。

「ああ・・・・・・ッ!!」

コハクA、Dそれぞれの指が、腸内で、膣内で、曲がったり伸びたりを繰り返す。

「ひッ・・・あッ・・・ごめ・・・んぅッ!!」

謝罪しようにも、コハクBに舌を絡め取られて、言葉にならない。

「んッ、んッ、んッ・・・」

コハクAにアナルを。コハクBに唇を。コハクCにクリトリスを。コハクDに膣を。

個別に責められ、方々から快感が押し寄せる。

愛液は着実に量を増し、床の染みはどんどん拡大していった。

「だめだよ?他の男に触らせちゃ」と、アナルを責めるコハクAが言った。

「は・・・ごめ・・・なさ・・・あぁッ・・・んむッ・・・ん・・・!!!」

コハクDの指とコハクAの指を前後に何本も捻じ込まれながら、コハクBから甘いキスを受け。

コハクCの指にクリトリスを擦られる。

「いッ・・・あッあッ・・・あぁッ!!」

それぞれの場所で、それぞれが、次第に激しさを増し。

「あッ、あふ・・・ッ!!ふぅうんッ!!」

通常よりダイナミックに指を動かし、ヒスイの膣穴を拡張するコハクD。

それは、コハクとは思えないほど乱雑なもので。

絡んでくるヒスイの肉襞を無視して、奥をガリガリと引っ掻いた。

「うく・・・ッ!!」

「ちょっと痛いでしょ?」と、コハクD。

「わざとそうしてるからね」と、優雅に笑う。

コハクDは、挿入した二本の指で、ヒスイの膣口をかぱかぱと無慈悲に拡げながら。

 

 

「僕はね、こういうセックスもできるんだよ?」

 

 

覚えておいてね。と、優しい口調でヒスイに耳打ちした。

「うッ・・・おにいちゃ・・・」

そこでまた、キス。今回はコハクBではなくDがヒスイの唇を塞いだ。それから一言。

「ココをよく拡げておかないと、2本入らないからね」

「!?」(2本!?おにいちゃん、なにいって・・・)

ちゅっ。ちゅっ。ちゅ。再びコハクBとキスを交わしながら、耳を疑うヒスイ。すると・・・

「あ・・・」

コハクBの唇が離れ。アナルから、膣から、A、Dの指が抜かれた。

ずっと外側からクリトリスを愛でていたコハクCが、Aと交代してヒスイの股間に入り、ペニス挿入。

「あッ・・・!!んんッ!!」

ぢゅくぢゅくした膣内に、コハクCの硬直ペニスを迎え入れ、頭を振って悶えるヒスイ。

それを上から取り押さえ、ちゅっ。コハクBがキスを再開し。

「んッ・・・!!あッ・・・!!あッ・・・!あッ、あッ!!あんッ!!あぅンッ!!」

コハクA、Dはヒスイの乳房をまさぐりながら、コハクCに突き上げられ、感じているヒスイの姿を鑑賞した。

 

それから順にペニスを入れ替え・・・

「あッ、あッ、あ・・・!!」ヒスイの上でコハクDが腰を振り。

「あ・・・ッ!!あぁんッ!!」続けてコハクAが腰を振り。

「あんッ!あん!あん・・・ッ!!」コハクBが腰を振った。

こうして、4人のペニスが、愛するヒスイの膣肉と存分にコミュニケーションを取った後。

4人目の挿入者であるコハクBのペニスに繋がれたまま、ヒスイはソファーへと運ばれた。

ソファーに腰掛けたコハクBの上に、向かい合わせでヒスイが跨っているという体位だ。

「ん・・・ッ・・・おにいちゃ・・・」(も・・・イキたい・・・)

幾重にもわたる挿入と摩擦で、股間は洪水状態・・・

ヒスイはコハクBにしがみつき、最終的に膣内に残ったペニスの快感に集中した。ところが。

 

 

「ヒスイのココは欲張りだから、1本じゃ足りないよね」

 

 

勝手にそう決めつけられ。

コハクBのペニスですでに塞がっている膣口の後方から、もう1本、コハクAのペニスが侵入してきた。

「い・・・ッ・・・あぁぁッ!!!」

ただでさえ小さいヒスイの膣に、容赦なく2本目のペニスが挿入された。

ぎちっ。ぎちっ。これまでにないほど入口を拡げられ、周辺の皮がピリピリと張り詰める。

「あ!あ!あ!あぁぁぁぁッ!!」

取り乱すヒスイ。2本のペニスを咥えた膣口は、今にも裂けてしまいそうだ。

「言ったよね?お仕置きだって」

どのコハクが言ったか、もうわからない。それどころではないのだ。

「んぐ・・・・・・ッ!!!!」

膣内で2本のペニスが動き出した。

ズッ!ズッ!ズプッ!ズプッ!ズプッ!

ズプズプ!ズボズボ!ズチュッ!ズチュッ!

「は・・・あッ・・・あぁッ!!あぁぁッ!!あッ!あッ!!あぁッ!!あぁぁ!!」

膣内を激しく乱れ突きされ、振動が骨盤に響く。

このまま膣が変形してしまいそうだ。

「んあッ!!!だめ・・・こわれ・・・ちゃ・・・よぅ・・・」

「「そんなこと言って」」と、コハクA、Bが笑う。

「ヒスイのココは悦んでるよ。ほらもう・・・ヒクヒクしてる。イキそうだ」

正面のコハクBが言った。

「あ・・・あン・・・」

その言葉に導かれるように、2本入りの膣が収縮を始めた。

すると今度は、背面のコハクAがヒスイの耳元に口を寄せ。

 

 

「ヒスイのココは僕だけのもの・・・いいね?」

 


 

 

 

「ん・・・ッ!!」

「うん」と、返事をしかかったところで、ヒスイは 5Pから解放された。夢から覚めたのだ。

「ヒスイ、大丈夫・・・か」

まず目に入ったのはオニキスの顔で。

「あれ・・・?」(夢・・・だったの???)

ずいぶんうなされていた、と、オニキス。

ずっとヒスイに付き添っていたのだが、いきなり笑ったり、唸ったりと、かなりアヤシかったのだ。

「あ・・・うん・・・大丈夫・・・だけど・・・」

(パンツが・・・)エッチな夢のおかげで、見事ビショ濡れだ。

オニキスに悟られまいと、上掛けを両手で引っ張り上げ、上気した顔を隠すヒスイ。

「どうした?」

「ううん。何でもない。お兄ちゃんは?」

答えを待たずとも、紅茶の香り・・・キッチンで、目覚めのミルクティーの準備をしているのだ。

 

「ヒスイ、そろそろ起き・・・」コハクが部屋に入ってきた。

自力で目覚めたヒスイに驚く、が。

「おにいちゃん〜・・・」

もじもじと、おもらしを隠す子供のようになっているヒスイを見てすぐピンとくる。

「おいで」ヒスイを部屋から連れ出し、洗面所へ。

替えのパンツを用意したコハクは、ヒスイの前で低く腰を落とし、下から覗き込むようにして。

「エッチな夢みたのかな?」

こくっ。真っ赤な顔でヒスイが頷く。

「どんな夢?」と、内容を尋ねるコハク。

ヒスイは赤い顔のまま、小さな声で言った。

「おにいちゃんが・・・いっぱいの夢」

「僕が?それは嬉しいね」

コハクは笑いながら。

「さ、パンツ替えようね〜」

 

「ん・・・」

ヒスイが洗面台に寄り掛かる。

コハクは両手でヒスイのパンツを下ろした。

性器と布地の間で、愛液が綺麗に糸を引く・・・想像以上の量が分泌されていた。

「ヒスイ・・・」

パンツを太ももまで下ろしたところで、コハクはヒスイの陰部に右手を差し込んだ。

同時に、手のひらが愛液で濡れる。

「よしよし・・・」

ヒスイの股間をゆっくりと撫でるコハク。

「あ・・・ん・・・ッ・・・」

割れ目に沿って往復する指先が、ゾクゾクするほど気持ちいい。

ヒスイは立ったまま体を震わせた。

 

 

「コレ、要る?」

 

 

コハクがズボンのチャックを下ろすと、勃起したペニスが現れて。

「あ・・・」

目にした途端、また濡れる。

今のヒスイにとって、それはとても魅力的なものなのだ。

夢の中で散々刺された後だが、夢より現実の方がいいに決まっている。

「うん・・・」ヒスイは正直に頷き。

「それじゃあ、中を少しほぐそうね」

コハクはそう言ってから、ヒスイの膣に指を入れた。

「あ・・・おにぃ・・・」

いい子、いい子、と膣壁を撫でられ。甘え心が疼く。

「あっ・・・あ・・・おにいちゃぁ〜・・・」

嬉しくて、ポロポロ・・・ 愛液と一緒に涙がこぼれた。

「ヒスイ?どうしたの?」

「おにいちゃ・・・ごめん・・・ね」

思い出したのだ。

 

 

“君達のこと、僕がどれだけ我慢してると思ってるの?”

 

 

夢の中のコハクに言われたことだが、夢と割り切ることもできなくて。

「うん?」(ごめんね?)

さすがのコハクも、夢の中でヒスイにキツーいお仕置きをしたことまではわからない。

不思議に思いながらも、優しく笑って。

「今日はずいぶん泣き虫だね」と。

ヒスイの涙を指で拭って、唇にキスをした。

「泣かない、泣かない」

コハクはいつものようにヒスイをあやしながら。 

「ね、ヒスイ。そろそろ元気の素をあげようか」と、言った。

元気の素とは、コハクの精液だ。ヒスイは照れながら「うん」と答え。

男女結合の時を迎える。

コハクの手で洗面所の床に寝かされるヒスイ・・・

パンツが太ももで止まったままなので、ほとんど脚を開けない。

(でもなんか・・・そそるよね、こういう格好って)

そんなことを思いながら、コハクはヒスイの両脚を折り返した。

「あ・・・おにぃ・・・」

ヌルヌルとした陰唇の間を、亀頭で探る・・・

(うん、ちょっとキツいけど入るな)

狭い入口にも関わらず、ズムーズにペニス挿入。

本来は入れにくいのだが、コハクはやっぱりエッチが上手い。

 

「は・・・あんッ・・・」

膣の中いっぱいに、コハクのペニスを詰め込まれ。その圧迫感に浸るヒスイ。

「あッ・・・ふ・・・おにいちゃ・・・」

肉体的な快感もさることながら。

愛する男のペニスを得たことによる心理的快感が大きく。

快感の分だけ、敏感になる。

いつもと違うポーズで受け入れたので、尚更だ。

「あ・・・ッ!!は・・・んッ!!んんッ!!あッ!!!」

挿入されたペニスの動きは割合ゆっくりだったが、その役目はしっかりと果たしていた。

「あッ、あッ、おにいちゃ・・・おにいちゃぁ〜・・・」

たちまち膣が昂り。肉襞が、コハクのペニスに元気の素をせがむ。

「うん」コハクは返事をして。

「ヒスイのお腹がいっぱいになるまで出すからね」と、射精。

ヒスイに大量の精液を与えた。

「あ・・・あ・・・」

ドクン、ドクン、ドクン。流れ込んでくる精液。

夢で貰いそこねた分まで受け取って。膣奥の子宮が歓喜する。

 

 

「ヒスイ・・・中震えてる」

 

 

「嬉しいよ・・・すごく・・・嬉しい」

コハクは熱い息を吐きながら、そう言って、ヒスイに口づけた。

「・・・好きだよ、ヒスイ」

「わたしも・・・すきだよ、おにいちゃん」

 

 

 

 

それから約1時間後の、赤い屋根の屋敷。

 

くぅくぅ。夜に備えて眠る少年・・・ジスト。

ジリリリ!!セットした目覚ましに起こされるも、なかなかベッドから抜け出せない。

「う・・・ねむ・・・」

大欠伸。しかし今日はヒスイの護衛という大事な役目があるのだ。

「ヒスイぃ〜・・・むふっ・・・」

何を妄想してか、ベッドの中で含み笑い。その時。

コンコン!ドアがノックされ。ヒスイの声が。

「ジスト?そろそろ・・・」

社宅からわざわざ迎えにきたのだ。

「ヒスイっ!?」慌てて飛び起きるジストだったが・・・

「やばっ・・・指輪っ・・・」

眠る前に外したまま。どこ置いたっけ???と、キョロキョロ。

「ジスト〜?開けるよ〜?」

「わーっ!!待ってっ!!」

「え?あれ?」と、ヒスイ。

ドアが・・・開かない。内側からジストが押さえているのだ。

「ジスト?」

「ちょっ・・・ちょっと待って・・・今ヤバイから・・・」

ヒスイの顔を見ただけで、下半身が暴走しそうな気がする。

「何?どうしたの??」

そう言いながら、ぐいぐいドアを引くヒスイ。

「だめだよ・・・っ!!だめだめ!!開けないで!!」

「だめ?なんで?」

ヒスイはドアの前で首を傾げた。

 

 

「オレっ・・・!今、下半身丸出しだから・・・っ!!」

 

 

咄嗟についた嘘。言ってから、恥ずかしくなる。

(うわっ・・・オレ変なこと言っちゃった・・・)

「だ、だからその・・・ヒスイは下で待ってて」

「あ・・・うん、わかった」(丸出しじゃ、しょうがないわね)

ヒスイはそれで納得したらしく、1階へ降りていった。

「指輪、指輪・・・っと。あ!あったっ!」

これで安心してヒスイの後を追える。

「よしっ!頑張るぞっ!!」

パンッ!両手で自身の頬を叩き、気合いを入れるジスト。

 

 

 

いざ、決戦へ。

 

 

   
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