World Joker

77話 うぶラブ。


 

 

 

・・・と、その前に。

 

屋敷1階リビングでは。

“ジストを待っている間だけ”という名目で、決戦直前の性交が行われようとしていた。

「おいで、ヒスイ」

床に腰を下ろし、ズボンのチャックを下ろし、素晴らしく上向きのペニスを見せつけるコハク。

「ん・・・」

誘われるまま、それに近づくヒスイ。

「汚れると嫌だから」と、パンツを脱いでから、コハクに跨る・・・ヒスイにしては積極的だ。なぜなら今回は、ヒスイの大好きな座位なのだ。

コハクは、頬を赤らめ嬉しそうにしているヒスイの腰を両手で掴み、唇と首筋にキスをしながら、引き寄せ。ヒスイの陰唇に、ペニスの先を忍ばせた。

それからほんのひと突き。

「あ・・・ッ!!」

さっきしたばかりなので、準備いらずだ。

ヒスイの膣肉は柔らかく、敏感で。

ツプツプツプ・・・順調に、気持ち良く、滑り込む。

「ふぁ・・・んんッ・・・!!!」

「ほら、もう全部入ったよ」と、コハクは膝の上のヒスイを抱きしめ、ぽんぽんと軽く背中を叩いた。

「あッ・・・おにいちゃ・・・」

少し動いただけで、ペニスを咥え込んだ膣口がぎちゅぎちゅと鳴る。

「ああ・・・ッ!!」

自分から腰を振るのは不得手なヒスイ・・・それを知っているコハクは、ヒスイの腰を両手で掴んだまま、上下に動かした。

いつもそうやって、ヒスイが自分で腰を動かすようになるのを待つのだ。

羞恥心を快感が上回れば、じきそうなる。

「あッ!あッ!あんッ!あんッ!あんんッ・・・!!」

ぐちゅっ!ぐちゅっ!更に、ぱくんっ!ぱくんっ!と。

コハクに跨るヒスイの腰が弾む度、音がする。

濡れた膣粘膜が空気と一緒にペニスを飲み込む音だ。

けたたましくリビングに響き渡る・・・が。

 

 

「うわ・・・っ!!」(父ちゃんとヒスイ、エッチしてたっ!!)

 

 

ちょうどその場に、2階から下りてきたジストが踏み込んだ。

「あ、あっちいってなさい・・・っ!!!」

ジストを見るなり、真っ赤な顔でヒスイが怒鳴り。

「わっ・・・ごめっ・・・オレ外で待ってるからっ!!」と、ジストも慌てて向きを変える。ところがそこで。

「いいよ、見てても」と、コハク。

「おにいちゃん!?なにいって・・・あッ・・・」

ぎゅぽっ・・・ヒスイの膣からペニスが抜ける。

コハクは一旦ヒスイを膝からおろし、にっこり笑って。

「今日は“公開日”ね」と、言った。

「公開日!?」(そんなのあったっけ!!?)

ヒスイの白肌から汗が噴き出す。嫌な予感、どころではない。

 

 

「せっかくだから、もう一回、挿れるところから見せてあげようね」

 

 

「父ちゃんっ・・・でもオレっ・・・!!」

一応遠慮はするものの、見事に股間が膨らんでいるジスト。

「うん。見ながらそこでヌいていいから」

公開エッチに加え、コハクは、ジストのひとりエッチまで公認。

「最高のオカズでしょ?」と、ヒスイを押し倒し、その両脚を掴んで広げた。

「お、おにいちゃん!?」

「ん?」

「ジスト、ホントに見てるよ?」

「うん」頷きながら、再び挿入態勢に入るコハク・・・

「っ!!もおっ・・・!!おにいちゃんはぁ・・・っ!!」

牙を剥いて怒るヒスイだったが・・・亀頭を向けられれば、無反応でいられるはずがない。

結果、息子の目の前で淫らに膣口を濡らすハメになった。

「んん・・・ッ・・・」

膣が、ペニスを欲しがって、欲しがって、どうしようもないのだ。

強い力で押さえられている訳でもないのに、ヒスイは脚を閉じることができなかった。

 

ちゅっ。優しいキスの後。ゆっくりとペニスが押し込まれる・・・

「ああ・・・ッ・・・おにいッ・・・あ・・・ぁ・・・ッ!!」

ペニスが膣に入っていく・・・その過程を息子のジストに見られているのかと思うと、恥ずかしくて涙が出た。

それでも、コハクのペニスには逆らえない。

ヒスイの膣は完全に調教されていて、どんな状況でも、ペニスを与えられれば気持ち良くなってしまうのだ。

「んは・・・ッ・・・!!あぁッ!!!おにいちゃ・・・ぁ・・・」

(はずかしいのに・・・なんで・・・こんなに・・・きもちいい・・・のっ・・・)

恥ずかしさに泣きながらも、膣内のペニスにビクビク感じてしまう。

「あ、あぁぁッ!!!」

逃れられない快感に囚われ、膣内は愛液で溢れかえっている。

ペニスが動く度、ごぽごぽと外へこぼれて。

「ぅ・・・」

(ヒスイのアソコ、すんげぇエロい・・・)

ジストはうっとり見入って・・・無意識に自身のペニスへと手を伸ばしていた。

(っ!!やば・・・いっ・・・)

膣穴にペニスが出入りする様は、見ている方も興奮する。

両手でペニスを握り、壁に寄り掛かり・・・そのままズルズルと腰が砕け。

「あッ!あ!あッ・・・あぁッ!!あッ!あッ!あぁぁぁんッ!!!」

ヒスイの喘ぎ声とともに、ペニスが膣を溺愛する音が一段と高鳴る。

ぐぷっ。ぐぷっ。ぢゅっ。ぢゅくっ。ずぷっ。ぐぢゅん。はぁ。はぁ・・・っ。

そこに加わる、ジストの息づかい。先走り、漏れ出す。若い精液の匂いがした。

 

 

「ヒスイの好きな体位でイカせてあげるからね〜」

 

 

コハクは、床と背中の間に手を入れ、ヒスイの体を抱き起こし。

正常位から、再び座位へと移行した。

絶頂間近のヒスイの腰を掴み、カクカクと前後に揺らす。

「あ・・・ッ!!!あぁぁぁッ!!!おにいちゃ・・・」

「その前にもう少し、ヒスイの気持ちいい音、ジストにも聞かせてあげようね」

スカートを穿いたままなので、結合部こそ見えないが。

グチュグチュグチュグチュ・・・とにかく音がすごい。

「ぅ・・・っ・・・」込み上げる射精感に呻くジスト。

ヒスイの目の前で射精するのはさすがに気が引ける。

しかし、そんな思いとは裏腹に、ペニスをしごく手の動きはどんどん激しくなって。

自分でも、止められない。

「っ・・・ヒスイっ・・・ごめん・・・っ!!」

グチュグチュグチュグチュ・・・スカートの下から絶え間なく聞こえてくる音に刺激され、堪らず、ついに。

(だめだ・・・っ!!出る・・・っ!!!)

ビュルッ!!勢いよく床に飛散する精液。まずジストが絶頂を迎えた。と、そこに。

 

 

「あ〜、パパとママがぁ〜えっちしてる〜」

 

 

今度はアクアが顔を出した。

「うわぁっ!!アクアっ!?」狼狽するジスト。

一方コハクは・・・

「くす、お客さんが増えたよ、ヒスイ」と、ヒスイの首筋にキスをした。

「はッ・・・あッ、み・・・ちゃ、だ・・・あぁんッ・・・」

ヒスイが言葉を発するも、膣内のペニスによって、喘ぎに変えられてしまう。

「あぁ・・・ッ!!あうッ・・・んッ!!!」

「これからしばらく別行動だし」と、コハク。

口調も表情も穏やかで、とてもセックスの真っ最中には見えないが・・・下半身は違う。

「あッ!ひッ・・・!!ああッ!!おにいちゃ・・・!!!」

猛るペニスでヒスイを突き上げながら、コハクはこう続けた。

「離れても寂しくないように、ヒスイの中にいっぱい僕を残すから」

「あッ!!あッ・・・はんッ!!」

「子供達はその証人。だから、しっかり見ていてもらおうね?」

「・・・っぁ!!あぁぁッ!!」

ヒスイの腰を強く引き寄せ、射精のためにペニスを奥まで突っ込む。と。

「んふ・・・ッ!!!」

ヒスイの背中が大きく反って。

「ふはぁ・・・ッ!!おにいちゃ・・・あッ!!!!」

ビュッ!子宮口に精液を吹き付けられた瞬間に、達した。

「んぅ・・・っ」

ビュッ、ビュッ、コハクの射精が続く。

「あ・・・・・・あ・・・っ・・・」

膣内で響くその音は、ヒスイだけが知るもので、子供達には聞こえない。が。

 

「なんかママぁ〜きもちよさそ〜だね〜」と、アクア。

「うん」と、頷くジスト。(父ちゃん、今、出してんだ・・・)

 

大人の、濃厚な精液の匂いがする。

ジストとアクアは、ナマ中出しの立会人として。

たっぷりと精液を注ぎ込まれるヒスイを見守った。

 

 

 

 

そして・・・

 

「ヒスイのこと、よろしくね」

「うん!まかしてっ!」

 

コハクとジスト。男と男の約束を交わす。

先に出発するのは、ヒスイ&ジストチームだ。

コハクはアクアを寝かしつけてからの出発となる。

時間的には・・・ギリギリである。

「そうだ、これ」と、コハクがジストに託すは、フルーツのドロップ缶。

「ヒスイ、ちょっと怒ってると思うから」

これで機嫌をとって、と、片目をつぶる。そのヒスイはもう、先を行っていた。

「ストロベリー味の飴を一粒あげてみて」

「うん!わかったっ!!」

 

「ヒスイっ!待ってよ・・・っ!!」

スタスタスタ・・・ヒスイは早足で歩き、その後をジストが追いかける。

「ヒスイっ!さっきはごめん!!変なとこ見せちゃって」と、平謝りするジスト。

変なとこ=ひとりエッチだ。ヒスイをオカズに、ガッツリいただいてしまった。

股間はスッキリしたが、申し訳ない気持ちでいっぱいだ。

「ジストは悪くないよ」

ヒスイは足を止め、振り向きざま言った。

続けて「全部お兄ちゃんが悪いんだから!!」と、ほっぺを膨らませる。

ヒスイ的には、見てしまったことより、見られてしまったことの方が恥ずかしいのだ。

「ジストも男の子だし、あんなの見せられたら興奮しちゃうよね」

「あ、うん!ヒスイのアソコがエロくて、めちゃくちゃ興奮したっ!!」

(あれ?オレ、また変なこと言ってる???)

言い訳けをしようとすればするほど、墓穴を掘っているような気がする。

 

 

「でもオレっ・・・死んでもヒスイのこと守るからっ!!」

 

 

ずいぶんといきなりだが、決意のほどをヒスイに告げる。

するとヒスイが寄ってきて、ペチッ!軽くおでこを叩かれた。

「“死んでも守る”なんて、軽々しく口にしないの」と、ヒスイ。

「・・・うん。ごめん」(本気・・・なんだけどな・・・)

命を懸けても守りたいほど、好き。とは、言えない。

「えっと・・・じゃあ、死なないで守るよっ!!」

ジストの素直な答えに、ヒスイは笑って。

「うん。そうして」

 

「あっ!そうだっ!これ、父ちゃんから」

ジストが例のドロップ缶を見せると、ヒスイは。

「そっ・・・そんなので誤魔化されないんだからっ!!」

そっぽを向きつつ・・・横目でチラチラ。そして。

 

「・・・一粒ちょうだい」

 

フルーツドロップの効果はてきめんだ。

「うん!じゃあ、口あけてっ!」

「うん」

目をつぶって、「あ〜ん」。ヒスイはドロップを待っている。

(うわ・・・可愛い・・・)

その顔にドキドキしながらも、ジストはストロベリー味のドロップを一粒、ヒスイの舌にのせた。途端に、ヒスイは満面の笑みで。

「ちょうどいちご味が食べたかったの!」と、ご満悦の様子。

「もぉ〜おにいちゃんはぁ〜・・・うん、おいしい〜・・・」

もはや全然怒っていない。公開エッチの屈辱はドロップ一個で帳消しだ。

「この飴、そんなに好きならさっ!今度オレがいっぱい買ってあげるよっ!」と、張り切るジスト。ところが。

「無理」と、ヒスイ。

「なんで???これ、そんなに高いの???」

「そうじゃなくて。これ、お兄ちゃんの手作りだから」

「えっ?そうなのっ!!?」(父ちゃん、すげー!!)

ヒスイのために、飴まで作る。

(やっぱ父ちゃんには敵わないよな)

しみじみ思う、ジストだった。

 

 

 

 

その頃、モルダバイト城では。

 

「なあ、シトリン。本当に行くのか?」

全身から“心配”のオーラを発している、モルダバイト王ジンカイト。

オニキスに知られれば止められるに決まっていると言って、昨日の打ち合わせの場では明かさなかった、個人作戦。

シトリン自らグロッシュラー王の首を取り、戦を終わらせるというものだ。

「あたりまえだ」シトリンの口調には一片の迷いもない。

「これしきで物怖じするようでは、国王は務まらんぞ?ジン」

「・・・・・・」(でもそれって殺しだろ)

いくら国のためとはいえ、シトリンに人間を殺めて欲しくないのだ。

「オレが代わりに・・・んっ・・・」

ジンの言葉を遮ったのは、シトリンの唇・・・そう、キスだ。

「・・・心配するな。すぐに戻ってくる」

ジンを黙らせ、体勢を低くするシトリン。

キスの次は・・・フェラチオだ。

ズボンのチャックを噛んで下ろし、内なるペニスを引き出す・・・

「声を出すなよ?」

二人がいるのはバルコニーの端だが、室内には出陣メンバーが集い、賑わっていた。

「やめ・・・てくれ・・・」と、ジン。

そのペニスはもうシトリンにしゃぶられいて。無論、気持ちは良いのだが。

このまま、ヤリ逃げされそうな気がするのだ。

「ずるい・・・ぞ」

 

(こんな時まで男前・・・なんて・・・)

 

 

ページのトップへ戻る