World Joker

―外伝―

TEAM ROSE



[ 06 ]




噛み合わない会話・・・
「ヒスイ、お前まさか・・・」
オニキスがヒスイを見下ろす。
「うん、そのまさか」と、答えたヒスイの表情も緊張している。
「・・・・・・」
責任を感じたオニキスは、額に手を当て溜息を洩らした。
ヒスイの命に関わる、この重大な秘密に、コハクが怒らないはずがない。
・・・例え微笑んでいても、だ。
「コハク、落ち着け」
「嫌だなぁ、落ち着いてますよ?僕」
コハクは微笑みを更に深くして。


「あとはヒスイから直接話を聞きますんで」


その言葉にヒスイはビクッ!
「さあ、いこうか。ヒスイちゃん」
「あ・・・あの・・・おにいちゃ・・・これはその・・・あれで・・・えっと・・・」
しどろもどろになって、後ずさり。
見兼ねたオニキスがヒスイを両腕で保護し。
「詳しい説明はオレがする」と、コハクを見据える。
結果、真っ向から対立する形となった。
「え?ちょっ・・・お兄ちゃん!?オニキス!?」
事態がこじれ、ヒスイが慌てるも。
セレは、「おやおや」と、見ているだけ。
ジストはジストでハラハラしているが、大人達をどう止めていいのか、わからない。
メノウという仲裁役※現在別ルートで行動中※の今、場の雰囲気は悪くなる一方だった。

その時。

ベビーカーに乗っていた双子兄弟が、ぎゃぁぎゃぁと泣き出した。
更に追い打ちをかけるように、狼のベルガモットが吠える。
船内フロアは一気に騒がしくなった。
「・・・・・・」
流石に無視できず、コハクはオニキスの前から離れた。
我が子をあやすためだ。
なにせ双子なので、こういう時、ジストひとりの手に余ってしまう。
「ミルクはさっきあげたばかりだから、おむつかな?」と、コハクが金髪の赤子を抱き上げる。
もう片方の、銀髪の赤子はジストが抱いていた。


泣く子をあやしながら、個室へと戻ろうするコハクに。
「お兄ちゃんっ!」ヒスイが駆け寄る。
「あとでちゃんと説明するからっ!」
「・・・・・・」
懸命に見上げるヒスイの唇に、いつもなら、キス。
だが、そうはせず、人差し指を軽く乗せて、おあずけする。
「続きは部屋でね」
「あ・・・うん・・・」





30分後・・・

脳内で説明文をまとめ、ヒスイが部屋に戻ると。
そこには、コハクの分身がいた。金色の髪に紅い瞳・・・吸血鬼ver.だ。
「あれ?お兄ちゃんは?」
「出掛けたよ」
「出かけたって、どこに・・・」
なにせ、ここは海の上なのだ。
コハクの分身※以下、コハクB※は、オリジナルの行き先について、それ以上語らず。にっこり笑って。
「“説明は帰ってから聞くから、それまでえっちして待ってて”って」
「そうなの???」
「うん」
きょとんとしているヒスイを、コハクBが抱き寄せた。
「ん・・・おにいちゃ・・・」
まずはキスで。互いの唇の感触を確かめる。
「はふ・・・」
上唇、下唇、それから少し開いて、中を探り合う。
「は・・・はぁ・・・」(おにい・・・ちゃ・・・ん・・・)
口の中が甘く痺れて、すぐに何も考えられなくなった。
「・・・ね、ヒスイ」
コハクBが耳元で囁く。


「ベッド、行こうか」





――その少し前。

「どこへ行く、コハク」
天使の羽根を広げ、甲板に立つコハクを、オニキスが呼び止めた。
「ヒスイはどうする気だ?」
質問責めですね、と、コハクが苦笑いする。
「それだけヒスイのことが心配なんでしょうけど」
続けてこう話した。
「子供達のこともありますし、分身を残していきます。僕はちょっと本土へ。そんなに時間はかかりませんよ」
そこでオニキスが。
「コハク、さっきの話だが・・・」
「ああ、あれですね」
単なる言い忘れであることは、わかっている、と、コハク。
「とはいえ、今日まで、あなたとヒスイ、二人だけの秘密だったと思うと、もちろんいい気分はしませんけど」
「・・・すまなかった」
「いえいえ、それが本当なら、今後ヒスイの身を守る役に立ちますから」
嫉妬はしても、判断は誤らない――コハクはそう告げ。
「それでは」
愛想良く別れの挨拶をして飛び立った。
オニキスは安堵の溜息を洩らし、コハクを見送った。





そして現在――船内102号室、ロイヤルスイートルーム。

コハクBとヒスイ・・・二人は裸でベッドに身を沈めていた。
「あ・・・おにぃ・・・」
片方の手でヒスイの太腿を掴み、股間に顔を埋めているコハクB。
もう片方の手はヒスイとしっかり繋いでいた。
「ん・・・ふぅ・・・」
コハクBの舌先が小陰唇の間を往復する・・・ゆっくりと、じらすように。
「んッ・・・んんッ・・・」
コハクBと絡めたヒスイの指先が震える。感じているのだ。
ちゅぷちゅぷ、膣口を舐め溶かしながら、そこに舌を入れるコハクB。
「あ、あん・・・あ・・・はぁッ」
ヒスイは喘ぎと吐息を漏らし、コハクBの手を強く握った。
膣の中で動く舌先が、襞の間に快感を植え込んでくる。
「ん、あ、ああ・・・ッ!!」(きもち・・・い・・・こんなのすぐ・・・あふれちゃう・・・)
膣内は愛液でひたひた・・・濡れている感覚が確かにあった。
コハクBの顎を伝い落ち、それはもう溢れ始めていた。
「んッふッ・・・!!」
早くも視界が白む・・・そんな中。
「――ひぁぁうんッ!!」
クリトリスに口づけられ、包皮の中から敏感な肉芽を吸い出される。
「あ・・・ッ!あぁッ!!」
コハクBの口の中、舌で形を整えられ、綺麗に色付けされて。
「はッ、はッ、あ・・・おにぃ・・・!!」
感度が最高潮まで高まったところを、濡れた唇で挟まれた。
「っ〜!!!!!」
ヒスイの体を、電撃的快感が走り抜ける。
コハクBと手を繋いだまま、仰け反るヒスイ。
膣奥が、かあっと熱くなった。
「あ・・・あ・・・おにいちゃぁ〜・・・」


「脚、そのまま開いててね」


ヒスイの手を握り直し、コハクBが正面から乗り掛かる。
ちゅっ。唇に唇が触れ、それと同時に挿入――

ぢゅぷぷぷぷ・・・ッ!!

膣がペニスを迎え入れる淫らな音が、部屋に響いた。
「あッ!!うッ!!おにいちゃ・・・おにいちゃぁんッ!!」



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