World Joker/Side-B
18話 えっちのおまけ
赤い屋根の屋敷。 「ただいま、ヒスイ」 疲労を隠した笑顔で、裏口から帰宅するコハク。 「お兄ちゃんっ!おかえりっ!!」 すぐにヒスイが2階から駆け下りてきた。 コハクの腕の中へ飛び込み・・・べったり。 顔を擦り付けてみたり。匂いを嗅いでみたり。 再会を喜んでいるのが一目瞭然だ。 「ヒスイ・・・」 寝癖で少し曲がった前髪が可愛くて・・・キュンとする。 自慢ではないが、鼓動が乱れるのは、ヒスイといる時だけだ。 「・・・・・・」 (こんなに愛おしいものを得たら・・・人格も変わっちゃうよね) コハクは瞳を伏せ、ヒスイを強く抱き締めた。 「あ・・・おにいちゃ・・・」 ※性描写カット