World Joker/Side-B
60話 僕の眠り姫
※性描写カット 「よしよし・・・」 コハクは驚く様子もなく、ヒスイの髪と背中をゆっくり撫でながら血を与えた。 ヒスイは喉を鳴らし、しばらくコハクの血を啜っていたが。 「・・・ヒスイ?」 吸血半ばで、眠るように、意識を失っていた。 「おやすみ、僕の眠り姫」 抱きしめて、頬にキスをしたところで・・・異変に気付く。 「違う、これは・・・」 と、その時、携帯が鳴った。 「トパーズからだ。出ても良いかね?」と、セレ。 コハクのものだが、セックスに際して、セレに預けていたのだ。 「はい」コハクが返事をすると、セレは携帯を耳に当て、用件を聞いた。 そしてこう、コハクに告げる。 「オニキスが、突然倒れたそうだよ」